2019年4月5日(金)、武田神社の隣ににオープンした「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」。
時は1519年、武田信玄の父・信虎によって造営された武田氏館。
この「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」では、当時の暮らしの息づかいが感じられるような資料や、出土品を観ることができます。
武田氏ゆかりの宝物が間近で観られる特別展示室は、高校生以下はなんと無料。
施設内にはゆっくり過ごせる長屋のカフェがあるので、子どもと一緒に楽しめるおすすめの観光スポットです。
この記事では、「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」の場所・アクセス、館内の様子や施設の見どころと、カフェやお土産屋さんのおすすめグルメ・メニューをブログ形式でたっぷりご紹介します。
タップできるもくじ
信玄ミュージアムの場所・行き方・駐車場
信玄ミュージアムの基本情報
施設名称 | 甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム) |
所在地 | 〒400-0015 山梨県甲府市大手3-1-14 |
電話番号 | 055-269-5030 |
開館時間 | 9:00-17:00(最終入館16:30) |
閉館日 | 火曜(祝日の場合はその翌日)、12/29-31、臨時休館あり |
駐車場 | 無料(武田神社駐車場) |
- 車を利用する場合:中央自動車道 甲府昭和ICからアルプス通り経由で約20分
- JRを利用する場合:JR甲府駅北口 2番乗り場から 山梨交通バス「武田神社」または「積翠寺」行き約10分
信玄ミュージアムの駐車場は無料
信玄ミュージアムに車でお越しの方は、武田神社の無料駐車場が使えます。
信玄ミュージアムの駐車場は、乗用車駐車場・第1駐車場・第2駐車場の計3ヶ所。合計で150台近く停められるので安心。大型バスも駐車できます。
「乗用車駐車場」は、建物の目の前にあって近いので一番おすすめです。
ちょっと離れたところにある第2駐車場は、武田神社の社務所で駐車スタンプをもらわないと無料になりませんのでご注意くださいね。
信玄ミュージアムの入館料
信玄ミュージアムの入館料は無料です。特別展示室は有料ですが、高校生以下は無料で入れるのが嬉しいですね。
▼観覧料(特別展示室)
一般 | 高校生以下 | |
個人 | 300円 | 無料 |
団体(20人以上) | 240円 |
信玄ミュージアムとは?館内の様子は?
2019年4月5日、オープン直後の信玄ミュージアムに行ってきました。
武田神社の向かいに建設された「信玄ミュージアム」。
正式名称は、甲府市武田氏館跡歴史館(こうふしたけだしやかたあとれきしかん)ですが、このブログでは親しみを込めて信玄ミュージアムと呼んでご紹介します。
建物は木造平屋建て530㎡。緑豊かで木のぬくもり溢れるその佇まいは、特別な存在感を放っています。
バリアフリー設計になっているので、車椅子やベビーカーでも安心。
館内図

信玄ミュージアム館内図。ピントが甘くてごめんなさい(´;ω;`)
館内の様子
総合案内の入口は広く取られており、開放感があります。壁面には、昔の甲府の様子が映像とともに紹介されています。
ソファやテーブルもあるので、ちょっとした休憩もできそうですね。
トイレ
信玄ミュージアムのトイレです。男性・女性用トイレと、中央にあるのが多目的トイレ。
木の引き戸が良い感じですね。中は広すぎず、狭すぎずといった様子です。女子トイレに音姫はありませんでした。
常設展示室
常設展示室は、武田信虎・信玄・勝頼の武田氏三代と、武田氏館跡に関わった人物についてのパネルが展示されています。
常設展示室でも、館跡の出土品の一部を観ることができました。
これは、16世紀代の香炉(こうろ)。その名の通り、お香を炊く道具です。
現代でも一般的に使われている「前香炉」のような形をしています。
今とのつながりが感じられる出土品は、遠い存在だった偉人をより身近に感じさせてくれるような気がします。
歴史と密接に関わることができる甲府のまちは素晴らしいなと改めて思いました。
常設展示室では館跡の見どころもチェックできるので、この信玄ミュージアムを武田氏の足跡を辿る旅のスタート地点にするのも良いですね。
特別展示室(※ネタバレあり)
こちらは、特別展示室への入口です。
この二重扉と撮影禁止の表示が、特別展示室が「特別」である雰囲気をより高めています。
さて、いったい何に出会えるのでしょうか…。
チケット(300円)は、インフォメーションカウンターと特別展示室の計2ヶ所で購入できます。
特別展示室では、武田氏にゆかりのある宝物や出土品、武田信玄公の暮らしをアニメで紹介するミニシアターが上映されています。
目玉はなんといっても、武田氏の貴重な貴重なお宝。
「宝物の展示は1〜2ヶ月で入れ替わる予定です」と係員さんがおっしゃっていたので、何度来ても楽しめるようになっていますね。
記念すべき第1回の宝物の展示はこの2つ。
- ①「勝山記」写本
- ②三月十四日付武田信玄書状
①「勝山記」には、信虎が「甲州府中(甲府)」に移ったことが書かれている記事がひらかれていて、写本の際に書き足しがされているというレアなページを観ました。
②信玄の書状は、現代で言う手紙のような文書になっています。
署名の下には花押(かおう)というサインのようなものを書くのがセオリーですが、信玄は眼病のため書けず、お詫びに朱印を押した…という胸がギュッとなるようなエピソードのある書状でした。
暗くされた室内に浮かび上がるような展示がされていて、お客さんはみな食い入るように観ていました。
壁際にずらっと並んだ出土品の中には「かわらけ」と呼ばれる素焼きの器や、模様の入った陶磁器、長い年月をかけてくっついた古銭など、さまざまなものがありました。
発掘調査で発見された戦国時代の馬の骨格を再現した展示を観て「これ、恐竜?」とはしゃぐお子さんや、ミニシアターを楽しんでいる小学生がいたり、親子やご家族でも楽しめるスポットだなとあらためて思いました。
旧堀田家住宅(堀田古城園)で、昭和にタイムスリップ!
昭和8年(1933年)に割烹料亭として創業した「旧堀田家住宅」。
堀田古城園というのは、武田氏館跡の存在を意識して付けられた名称です。

茶室外観
この菱形の建物は改修され、現在は茶室になっています。
靴を脱いで中に入ってみると、こじんまりとしていて心がホッと落ち着くような空間でした。

茶室内部
この大きな古民家は学習室。庭園はとっても美しいので、歩いているだけで楽しいです。
今後は武田氏に関する講座の会場や、休憩場所として利用できるようになります。
どこか懐かしさを覚える貴重な場所。今後が楽しみですね。
蕎麦・カフェ「由布姫」
信玄ミュージアム内には、カフェ「由布姫」があります。座席は、店内とテラス席。
メニューの一例です。初日の今日はオープン記念価格での提供でした。
甲府といえばコレ!なひんやりスイーツ「桔梗信玄ソフト」もバッチリ味わえちゃいますよ。
お土産屋さん「桔梗信玄」
山梨を代表するお土産「桔梗屋」のおみやげ処です。
店内には所狭しと商品が並べられています。
歴史館限定パッケージの桔梗信玄餅や人気の信玄軍配、食べ歩きに最適な個包装の餅どらなど充実のラインナップ。
そして、桔梗信玄餅アイスも種類豊富に揃えられていました。このプレミアムアイスは本当に本当に美味しいのでおすすめです。
甲府のイチゴ産地、小曲(おまがり)いちごドロップにもここで出会えました。
レジ横にこうふ開府500年グッズ発見!このピンクの御朱印帳に一目ぼれして、御朱印集めデビューを決意しました。

兜(かぶと)の試着体験は500円。本物の甲冑を着られるのは貴重ですね。
兜の体験は外国人観光客の方が喜びそうですが、英語や中国語での表示は見当たらなかったです。
館内は時々英語表記がありましたが、どの国から来た方も困らないように楽しめる配慮があれば、もっと素敵な場所になるなぁと思いました。
信玄ミュージアムのおすすめポイント
「信玄ミュージアム」のおすすめポイントをおさらいしましょう。
- 武田氏の暮らしと戦国時代の息吹が感じられる、甲府の新名所。
- 特別展示室は見応えアリ。月替わり(予定)の宝物は必見!
- 懐かしさを覚える旧堀田家住宅。長屋ではカフェとお土産屋さんが楽しめる。
歴史にあまり詳しくないわたしでも信玄ミュージアムをたっぷり満喫できました。思っていた以上に楽しめたので、ぜひまた来ようと思います♪
まとめ
2019年4月5日(金)にオープンした「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」をご紹介しました。
信玄ミュージアムは武田氏をより身近に感じられて、甲府のまちがもっと好きになる見どころいっぱいの歴史施設です。
駐車場無料・入館料無料・高校生以下は特別展示室も無料なので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。